高浜市の「多文化共生コミュニティセンター」では、市内在住の外国籍の方を対象に、仲間作り、日本語学習、相談など、生活全般のサポートをしています。

何気ない会話が信頼関係を深める

2022/03/03(木)
農閑期を終え、春の訪れを待ちながら
多文化ふれあい農園作業を開始しています。
参加者は7名。うち日本人は2名、あとは地域に住む外国の方々。
顔見知りの仲間なので、会話も弾みます。


みなさんとっても働き者。短い時間で4本の畝(うね)を作り
じゃがいも、パクチー、ベトナムの野菜(名前はまだわからない)などを
植えました。
畑作業のいいところは、作業をしながら日常のいろいろな話ができること。
内戦が続く国から来たEさん。命の危険を感じて日本に来たといいます。
「日本は本当に安全。こんな国があるなんて知らなかった」と言います。
国が内戦状態と書くのは簡単ですが、
私たちの想像を絶する状態なんだと思います。
平和ボケしている自分を振り返ります。
「今、こうして日本にいて、僕は本当にハッピー。みんなと会って、
こうして畑もできて。本当にうれしいよ」
彼のこころからの言葉に身につまされる思いになります。
畑では、センターや日本語教室の中では聞くことができない
その人のルーツにまつわる話や生活についてを聞くことができます。
畑という、自然の営みの場がこころを解きほぐし、
話しやすい場なんだろうと思います。
こうした何気ない会話が人と人の信頼関係を深めると
実感しています。
越冬した冬野菜たち。
ブロッコリー、わけぎ、からし菜、ディル。
イタリアンパセリ、パクチーも少し残っていました。
みんなで分け合い持ち帰ります。
それぞれの家庭で多種多様に料理されているのを
想像するのも楽しいものです。