高浜市の「多文化共生コミュニティセンター」では、市内在住の外国籍の方を対象に、仲間作り、日本語学習、相談など、生活全般のサポートをしています。

ベトナムの子どもたちのためのベトナム語とベトナム文化の学習

2021/11/22(月)
11月19日(土)14時から
ベトナムの子どもたちのためのベトナム語とベトナム文化の学習
を高浜市多文化共生コミュニティセンターで実施しました。

外国の方々は、子どもたちが日本にアジャストするために
子どもを小さい頃から、日本の保育園、幼稚園に入れ、
日本社会で困らないようにしていきます。
子どもたちは、日本社会では困らない日本語をマスターします。
しかし、家庭での母語会話より、保育園、幼稚園、小学校での
時間や会話が多くなるとどうなるでしょうか。
多くの子どもたちは、母語より日本語の方が得意になります。
日本に来てから、3、4世からこのような傾向が強くあります。
これは、親が母語を使わない、親と会話をする時間が少ない
などの理由もありますし、
子どもの発達の遅れがあり、どちらかの言葉に統一してくださいと
いう指導のもとで、日本語を選んだという事例もあります。


言語はまずは1つの言語を確立することが大切であると
言われています。
乳飲み子のころより、多言語に触れる環境にいると
子どもの脳の言語中枢が混乱をしてしまうのだと思います。

母語を話せないと様々な問題が起こります。
例えば、
国に帰っても母語が話せない
国にいる祖父母と会話できない
国の文化的背景を学ぶことができない
などです。

このような問題はすでに日本国内で
起きている問題であり、課題です。
1990年代に入管方が変わり、南米からの日系の方が
入国してから30年。長きに渡ってある古くそして新しい
問題(課題)なのです。

今回のような
「ベトナムの子どもたちのためのベトナム語とベトナム文化の学習」
は、今後の増えていく、外国籍の子どもたちにとって
学校教育のカリキュラムに入れていくべき内容であるくらい
とてもとても大切な学習だと私は考えています。